この記事を書いた理由と狙い
写真付きでルルレモンの偽物を見分ける日本語のサイトがなかったので作成しました。
メルカリ、ラクマ、Yahoo!フリマなどフリマサイトで偽物と知らずに購入される方が後を絶ちません。事務局に報告しても適切に対応しないことを良いことに違法に出品し続けるアカウント。
まずは被害に合わないために、出品画像だけで判断しなければならないのでどうぞ参考にしていただければ幸いです。
また、日本のフリマサイトからルルレモンのコピー商品撲滅を目指していますのでSNS等拡散して頂きたく存じます。
写真で見る本物、正規品の特徴(値札あり編)
まだルルレモンの正規品を購入したことがない方は是非読んで、フリマサイトの写真と比較してみてください。
①値札の取り付け位置
レディース、メンズ、トップス、ボトムス問わずほとんどの商品の左側(写真正面向かって右側)に取り付けられています。生地が厚いダウンジャケットなどは例外的にジッパーに付いています。
➁ICタグが内臓
2016年以降、ルルレモンは非接触式で商品管理できるRFIDを採用しています。そのため値札シールの下にICタグが内臓されています。そしてICチップは砂粒のように小さいですが少し厚みがあるので、よく見ると盛り上がっているのが分かります。スポーツブラや小物類などの値札タグは小さいですが例外なく内蔵されています。
③商品名、サイズ、型番、カラーコードが商品そのものと全て一致している
正規品はすべての情報が印字されており、商品とタグの内容が間違うことはありません。
商品名「Wunder Under HR Tight 26”」
「Wunder Under」はワンダーアンダーというシリーズです。「HR」はHigh Rise、ハイライズの意味です。「Tight」はタイツ、レギンスです。「26”」は股下26インチという意味です。
サイズ「S」
アジア人の体型に合わせた「Asia Fit」です。アルファベットではなく数字の場合はグローバルサイズといって欧米人向けのサイズ展開になります。
型番 L「W5BX7A」
Lを抜いた6文字が商品の型番です。「W」の次の数字「5」はレギンスなどのフルレングス類です。サイズドットにも値札と同じ型番が印字しているので確認してみてください。
型番「W、M、U」「1~9」のそれぞれの意味
「W」はWomen、「M」はMen、「U」はUnisex。
「1」はタンクトップ・レーサーバック
「2」はスポーツブラ、ラッシュガード、水着のトップス
「3」は半袖・長袖シャツ
「4」はジャケット・パーカー
「5」はレギンス・スラックス・ジョガーパンツなどのフルレングス類
「6」はレギンスのクロップド丈類
「7」はレギンスやパンツのショート丈類
「8」はドレス・スカート類
「9」は下着・靴下・バッグ・ヨガマット・手袋・帽子、ヘアバンドなどその他雑貨類
カラーコード「BLK」
「Black」の略称です。
その他カラーコード参考リスト(一部)
TEVI=Tender Violet
OTDP=Over Tie Dye Wisteria Purple Graphite Grey
TRNV=True Navy
WHT=White
CHBY=Chambray
TDLT=Tidal Teal
PPUF=Pink Puff
PKTP=Pink Taupe
DD7P=Diamond Dye Pastel Blue Lavender Graphite Grey
BSFL=Blissful Blue
HPKT=Heather Pink Taupe
カラーコードをもっと詳しく調べたい方は海外サイト「Forulu」を参照してください。
写真で見る本物、正規品の特徴(値札なし編)
フリマサイトで新品タグ付きの偽物がよく売れるということは、中古の偽物も出品されるということです。ですが、しっかりポイントさえ押さえれば怖いことはありません。
①正規品のリップタグの質感と形
正規品のリップタグは生地の上から縫製されており、根本から簡単に千切れるようにミシン目(外見では分からないぐらい)になっています。質感は紙のようにザラザラしてあまり光沢感はありません。
リップタグの形の変更
スポーツブラに関してはリップタグの形状に新旧で変更があります。 現在の物は半分以下に短くなっています。
➁超重要!!サイズドット(サイズシール)がポケット内にある
偽物か本物かどうか判断するための最後の砦の一つです。ルルレモン初期のものにはなく、コピー商品が出回り始めた時から正規品である証拠としてサイズドットが採用されたと思われます。サイズドットが簡単に剥がれないように圧着加工されているのが、生地の凸凹感からわかります。
ボトムス
レギンスは小物入れのポケットの内側に。レギンス以外は左ポケットの内側、もしくはジッパーを開けたポケットの内側にあります。
トップス
スポーツブラで胸パッドが入れられるタイプの場合は左胸の入り口の内側、ジャケット類は左ポケットの内側にあります。
③サイズドット(サイズシール)がないパターン
Tシャツやロングスリーブ、一部のレギンスにはサイズドットがありません。その場合は刺繍のような感じでサイズや英文が表記されています。
④サイズドットも刺繍もないパターン
トップスの中でも定番ではないロングスリーブやタンクトップにはありません。では偽物かというとそうではありません。偽物のほとんどは定番商品なので、わざわざそのような加工をする必要がないと言えます。
※定番商品のレギンス、スポーツブラの場合でサイズドットが出品画像になければ出品者に写真の提供を促してみると良いです。大抵の人でしたら応じてくれるはずです。
偽物を見分ける方法 Step1
出品画像を見なくても疑惑が深まる5つの特徴です。
①金額をチェック
新品なのに不自然なほどに安く、大量に出品していませんか?それは海外サイトで激安で売られているコピー商品を仕入れているからです。悪質なものは、新品タグ付きの正規品の相場より少し安くしてお得感を出しています。
➁発送までの日数が4~7日、あるいはそれ以上
海外サイトからの無在庫転売の可能性が非常に高いです。
③その他の出品物が有名ブランドの新品ばかり
海外サイトの写真のような雰囲気で、明らかに自分で撮影した写真ではないパターンが多いです。もちろん自分で撮影しているアカウントもいます。
④文章が自動翻訳のような不自然さ
出品者紹介文、商品説明、質問に対する返答が日本語らしくないのはほぼほぼ地雷です。外国の方でもフリマサイトを利用していることはありますが、善良な出品者かどうかは出品物や写真など総合的に判断できます。
⑤クレーム回避の予防線を張っている商品説明
「並行輸入品」「海外アウトレットで購入」「国内流通の物と仕様が違う」「アウトレット正規品は仕様が異なる場合がある」などなど。ルルレモンの商品はすべて各国各店舗に送られるので『すべて輸入品』です。国内アウトレット店の商品だとしてもすべて共通しています。他国で売れ残った商品が国内アウトレットに流れてきた商品の場合、値札シールが何枚も貼られていることがよくあります。販売される国(言語)ごとに値札を貼り重ねるからです。
ルルレモン公式HP「商品の転売(リセール)、ブランド保護、模倣品・偽造品について」
偽物を見分ける方法 Step2
出品画像だけで見分ける中級編です。Step2で掲載している写真はすべてコピー商品です。
①商品名に矛盾がある
「Align Crop 25”」股下はCrop丈なのか25インチなのか良く分からない商品名です。
➁値札取り付け位置チェック
正規品は生地に穴が開かないように縫製部分にタグガンで値札を取り付けします。リップタグに99%付けません。過去に一度だけリップタグに値札タグを付けた正規品を見たことがありますがイレギュラーでしょう。
③リップタグの位置チェック
生地でサンドイッチするように縫製されています。ミシン目がないため引きちぎることは出来ません。
③値札の内容チェック
商品名と実物は合っていますか?フォントや印字の質感に違和感ありませんか?カラーコードと実物の色はあっていますか?型番をネットで検索しましたか?
そもそも「The sweatlifeT」 という商品はルルレモンに存在しません。型番「W1BANS」をlulufanaticsで検索すると違う商品がヒットしました。商品の色はBlackにもかかわらず型番の横のカラーコードはWHLHです。
スーパーコピーと思われるものが存在する
某フリマアプリで、アジア人向けの「AsiaFit」にスーパーコピーと思われるものが出品されています。正規品の条件をほぼ満たしていました。サイズドットの型番が「W5CWMA」と「W5CYVA」です。
・違和感のあるサイズドット
某フリマサイトで出品されていた商品です。値札シールの説明、取り付け位置、リップタグもほぼ正規品レベルでした。しかし、値札の型番とサイズドットの型番が違います。
・スーパーコピーと思われる特徴
正規品の条件と照らし合わせ、またこれまでの正規品の特徴を鑑みて不自然な点を以下列挙しました。
- 値札の砂粒のような盛り上がりがないように見える。(ICチップが内蔵されていない。基盤のような模様はただの印刷か、もしくは基盤の形に盛り上がっているように見えるため薄くて黒い物体を貼っただけか?)
- サイズドットが圧着加工されているが、貼られている裏地に違和感がある。粗悪品のサイズドットはシールのように剥がれるが、型番自体はルルレモンの商品として実在する。
- サイズドットは「W5CWMA」で値札の型番が「W5CYVA」で矛盾がある。また、ICチップが内蔵されていないように見えるためコピー商品の製造現場の作業ミス?と思われる。
- 値札の商品説明のシールが不自然にすべて剥がされている。(型番をネット検索して、値札の商品説明との不一致の発覚を恐れてか?)
- 値札に「¥850」と印字してある。(以前、海外サイトで表示価格が850円だった偽物が売られていたのを覚えています)
以上のように画像だけの判断ではコピー商品の根拠として乏しいのが正直な感想です。
結論、怪しい商品・怪しいアカウントからは購入しない!
偽物を買ってしまった!どうしたらいい?!
フリマサイトで偽物を買ってしまった場合、まず相手をブロックしてから冷静になりましょう。取引相手に感情的にならず、確実に正規品と異なる点を毅然とした態度で淡々と伝え、事務局には偽物と正規品の違いがわかる写真を添付し文章を添えて報告しましょう。相手の言い訳に応じる必要はありません。あとは返品の有無とその方法を話し合って終了です。仮に相手がごねたり、返信がなくても事務局に任せれば良いです。
もし偽物を買ってしまっても捨てずに保管しておいた方が良いこともあります。2023年5月にルルレモン・ロサンゼルス店はコピー商品と正規品(Align Pant のブラック)を交換するキャンペーンを2日間限定で開催しました。今後日本で行われる可能性があるかどうかわかりませんが一縷の望みとして持っておいてはいかがでしょうか。
lululemon 偽物リスト
フリマサイトや海外サイトで今まで確認された偽物シリーズ一覧です。
- Align Pant 25
- Align Pant Ⅱ
- Align Pant Crop
- Groove High-Rise Flared Pant
- Throwback Still Pant
- Define Jacket
- Fast and Free
- Swiftly tech SS(Tシャツ、レーサーバック含む)
- Flow to Y Bra
- Energy Bra
- Everywhere Belt Bags
- Align Pant 24” Asia Fit
- Head Band
- Yoga mat
- その他ルルレモンのロゴを入れただけの粗悪商品
lululemon お役立ちサイトの紹介
過去のルルレモンの商品でわからない時に頼れるサイトです。
・lulufanatics
ルルレモンの図書館のようなサイトです。グローバルサイズのみ検索できます。しかし、全商品を網羅している保証はありませんがそのデータ量は膨大です。
・luludrops
主にAsia Fitが検索できるサイトです。アジア限定デザインも閲覧できます。
・Lululemon Color Code Finder
ルルレモンのカラーコードの検索ができます。定番カラーぐらいならヒットします。
番外編1 リサイクルショップでも偽物がある
某リサイクルショップ店で発見しましたルルレモンのレギンスです。笑ってしまうぐらい内容がチグハグですが、知らなければ偽物だとは気付くはずがありません。
番外編2 実際に値札を剥がしてみた
実際の質感を確かめるべく、値札を剥がしてみました。
・レギンス・トップスなど通常の値札
基盤の厚さはアルミホイルよりもさらに薄いです。材質はアルミでしょうか?磁石に反応しません。最終的に正規品かどうかの判断は、このRFIDを確認できるかどうかではないでしょうか。値札がないスーパーコピーはルルレモン店舗に持ち込んで言質を取る以外になさそうですね。
・小物などの小さい値札
小さい値札にもしっかりICタグがあります。Everywhere Belt Bagsの偽物が横行しているようなので、写真では判断できませんが、商品が届いた際に値札をしっかり調べてみると良いでしょう。
・値札シールを剥がすコツ
無理やり剥がしてしまうとシールがボロボロになってしまい、証拠保全にならなくなるので綺麗に剥がせるコツをご紹介します。
まとめ ~コピー商品を買わないために~
ルルレモンに限らず、フリマサイトで購入する際に絶対に気を付けたいポイント6選です。とりあえずこれを守るだけでコピー商品を購入する確率はぐっと下がるはずです。
- タグ付きの正規品を持っていなければ、ルルレモン店舗もしくは公式サイトで購入し正規品の特徴を知ること
- 新品であれ中古であれ、すべての商品画像と出品者を疑うこと
- 違和感のある出品者、新品タグ付きで違和感のある金額の商品に絶対に手を出さないこと
- 出品画像に正規品の決め手がなければコメントで写真の提供をお願いすること(サイズドットの有無、リップタグや値札の鮮明な写真など)
- 匿名配送以外は絶対買ってはいけない(住所氏名が犯罪集団に流出→騙しやすい人物リスト入り→個人情報転売でさらに流出の可能性)
- 「本人確認済」は全く安心できない。詐欺行為をしているアカウントを確認済。
「新品で安い!もしかしたら本物かもしれない、、、」という甘い考えは捨てましょう。安全保障上においても、偽物を買うのはリスクが高すぎます。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あくまでここに書いてあることは個人的な見解であり加筆修正する点が多くあると思います。しかしこれまで海外サイトの偽物を見分ける記事を読んだり、実際に偽物を買ってしまったり、正規品を手に取ったりした経験を生かしてこの記事を書きました。
コピー商品を売って良心が痛まない人はいます。そんな人から被害に合わないために知識を身につけて自衛するしかありません。
少しでもその確率を下げる手助けとなれば幸いです。